小学生の時、雪が降ったら。
北海道は冬。
今年は降る降ると言われながらも
なかなか降らなかった雪。
今日、一気に積った。
歩くとザクザク音を立てる
冬になりたての音。
雪が嬉しかった小学生の頃。
雪が降ったら、ただワクワクして
降ってくる雪を口を開けて待ちかまえて
学校から帰ったら
真っ白い畑にひっくりかえって
人型を沢山作って
雪玉を永遠に作って。
暗くなって、街灯の下
積もった雪がキラキラ光って
宝石のように見えて
それを大事に手に持って
除雪後の雪山を漕いで歩く。
片手につららを舐めて作った剣を持ち
片手にダイヤモンドの雪を持って
空想の世界を遊んでいた。
帰宅して
ストーブの前で、冷えた手や足を
ジンジンしながら温めて
暗いから早く帰りなさいって
母にお小言言われても聞いてなかった。
懐かしいな。
大人になったけど
また、冒険に行こうかな。